私がマインドパワー(ハンドヒーリング)を手にしたのは、6年前の春。現代医学を駆使し、多くの患者さんを治していると自負していたころ…けれど、実際に自分の手でたくさんの患者さんを癒していく中で、自分がこれまで行ってきたことは、ただ薬を使って症状を抑えているだけに過ぎないことを知りました。現代医学は、ますます細分化され、局所のみに目が向けられます。けれど、身体はひとつに繋がっているので、局所の症状だけ抑えていてもなかなか治癒へは結びつきません。
すべての症状はあちこちの身体のダメージのサインです。薬には必ず副作用があります。かつて、検査に異常がなければ、薬の副作用はないものと考えていました。しかし、自分の手で薬による臓器の負担を感じることができるようになって、漫然と処方している薬が、かえって慢性化を促すこと、新たな病を引き起こす原因となることを知りました。身体はひとつに繋がっているので、手術でメスを入れれば、あるいは臓器を一つ取り除けば、その影響は必ず別の場所へあらわれます。
ある男性が言われました。「私は末期がんと闘っています。がんと診断され1年半死と向き合ってきました。多くの病院をまわりましたが、お医者さんと闘わなくてはいけなかった。お医者さんは、患者さんでなくガンを応援する。」
私もかつてそうでした。患者さんを診るのではなく、”がん”を診るのです。”がん”が大きくなったか小さくなったか、腫瘍マーカーが上昇していないか、画像や数値に注目します。患者さんの心、生活、ご家族、育った家庭環境などには目を向けることが充分できていなかったように思います。
その末期がんの男性は、マインドパワーの施術で身体が楽になり、食事が美味しくなり、1カ月で3.5㎏も体重が増えたそうです。内科の先生も「通常は、末期がんで体重が増えるということはない。」と頭を抱えていました。男性は、死の恐怖から解放され、今ではまわりの人をなんとか笑顔にしたいと、人のことばかり気になるそうです。ご自身が”がん”であることを忘れています。
マインドパワー(ハンドヒーリング)の大きな特徴は、まず薬も使わずに痛みを取り、苦しみを和らげるところから始まります。痛みが取れ、身体が楽になってはじめて心に余裕が生まれます。希望を持てるようになると、人は自然と心を開き、笑顔になります。私たちが目指しているのは、”がん”から意識を反らすこと、ご自身が病気や不幸であることを忘れることです。
かといって決して西洋医学を否定しているわけではありません。西洋医学は救急の現場では、その力を如何なく発揮します。そして、もちろん手術や投薬が必要なこともたくさんあります。私たちが目指すのは、マインドパワー(エネルギー療法)と西洋医学を融合させた医療です。必要なときは、検査もする、外科的な処置も行う、薬も処方する。でも、医師としてのスタンスは、患者さんを診る、つまり患者さんが幸せであるように患者さんの生活の質(QOL)をあげるお手伝いをすることではないでしょうか。
これからも患者さんご自身と向き合っていきたいと思います。
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